ふくしまフットケア研究会

足は立って歩くために欠かせない体の基盤です。立って歩けるからこそ、私たちは自立して日常生活を送ることができます。
しかし、足には血流障害や神経障害、外反母趾や巻き爪といったさまざまなリスクが潜んでいます。
フットケアは、そのようなリスクから足を守り、日常の歩行を支えるための大切な取り組みです。

巻き爪や胼胝（タコ）、鶏眼（ウオノメ）などの足のトラブルは、生活習慣や靴の影響によって起こりやすく、放置すれば傷や感染、さらには切断に至る危険もあります。
実際、フットケアの現場では「靴との因果関係」による足の異常が多く見られます。長年の不適切な靴選びやケア不足が積み重なった結果、いわば「足の生活習慣病」と呼べる状態になるのです。
その予防に役立つのが、正しい靴選びとインソールの活用です。インソールは足の負担を和らげ、姿勢や歩行をサポートすることで、再発や悪化の防止につながります。

フットケアは、単に足のお手入れをするだけではありません。日常的に足を観察し、小さな異常を早期に発見・対応することで、再発や悪化を防ぐことを目的としています。
足は体を支える土台であり、その状態は全身の健康にも直結します。だからこそフットケアは「健康で歩ける足を守る」ことにとどまらず、「足を通して全身を見つめるケア」と言えるのです。